富士フイルムがミラーレスデジタル中判カメラシステム「GFX」を正式発表
富士フイルム株式会社は、35mmフルサイズイメージセンサーの約1.7倍の中判サイズ(43.8mm×32.9mm)の大型「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラシステム「GFX」を新開発しました。
via 中判サイズの大型イメージセンサーと大口径レンズで圧倒的に高い質感、立体感、空気感を実現!新ミラーレスデジタルカメラシステム「GFX」新開発 : ニュースリリース | 富士フイルム
「GFX」は、「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーと新開発「Gマウント」の大口径フジノンレンズ「フジノン GFレンズ」により、コマーシャルフォトやファッションポートレート、風景写真など幅広い撮影シーンで、圧倒的に高い質感、立体感、空気感を表現し、富士フイルム史上最高画質が得られる画期的な新システムです。
本システムの第一弾として、有効画素数5140万画素の「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX 50S」(以下、「GFX 50S」)と、「フジノンGFレンズ」6本を開発し、平成29年春より順次発売します。今後もレンズのラインアップ拡充などを通じて、本システムの魅力をさらに広げていきます。
主な特長
富士フイルム史上最高の写真画質を実現
有効画素数5140万画素の大型「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーと、新開発「Gマウント」の大口径「フジノンGFレンズ」、「Xシリーズ」に搭載し定評のある画像処理エンジン「X-Processor Pro」、富士フイルム独自の色再現技術などの組み合わせで、富士フイルム史上最高の写真画質を実現します。
- 「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサー
有効画素数5140万画素の大型「FUJIFILM Gフォーマット」イメージセンサーを新開発。
レンズ本来の描写力を最大限に活かす、富士フイルム初となる43.8mm×32.9mmの大サイズCMOSセンサーならではの解像力で、画素数を増やしても表現できない「質感」や「立体感」、「空気感」を高いレベルで描写可能になります。また、5140万画素という高画素を活かし、基準となる4:3を始め、3:2、1:1、4:5、6:7、6:17など大判・中判フィルムで好評いただいていたあらゆるアスペクト比に対応できます。
- 「Gマウント」の大口径「フジノンGFレンズ」
新開発「Gマウント」の大口径「フジノン GFレンズ」は、フランジバックの短いミラーレスシステムのメリットを活かし、バックフォーカス
を可能な限り短縮。周辺光量の低下を防ぎ、画面のすみずみまで精細な描写を実現します。また、「Xシリーズ」で好評の絞りリングを搭載。絞りリング上に新たに「Cポジション(コマンドダイヤルモード)」を設け、カメラ本体のコマンドダイヤルでの絞り設定を可能にしました。
「フジノンGFレンズ」シリーズ第一弾として6本をラインアップ。6本全てが防塵・防滴・-10℃の耐低温構造でアウトドアでも安心してお使いいただけるタフネス性能で、過酷なプロユースに応えます。
1kgを切る軽量ボディと快適な操作性、高い機動性を兼ね備えるカメラ設計、豊富なアクセサリー類による幅広い拡張性を実現
操作性能を追求した「Xシリーズ」で好評の操作ボタン・ダイヤル類を踏襲。さらにカメラ本体・レンズに合わせてグリップ形状を徹底的に最適化し、あらゆるシーンで快適に操作いただけます。電子ビューファインダー(EVF)は富士フイルム初の着脱式で、外部モニターを使用した撮影時や、軽量化を図りたい時に取り外すことも可能です。さらに、ミラーレスシステムならではの小型軽量化により、1kg以下の軽量ボディを実現。同サイズセンサーを搭載した従来の一眼レフカメラに対して、圧倒的な機動性を発揮します。
また、EVFを自由な角度に固定し、あらゆるアングルでの撮影を可能にするアダプター、縦位置撮影時でも快適に操作できる「縦位置バッテリーグリップ」など、幅広い拡張性を実現する豊富なアクセサリー類も開発。プロ写真家の撮影プロセスに不可欠なPCシューティングや各種RAW現像ソフトなどにも対応予定です。