キヤノンがグローバルシャッター搭載のCINEMA EOS 最上位機 EOS C700 を正式発表
キヤノンは、映像制作機器CINEMA EOS SYSTEMの新製品として、広いダイナミックレンジを持つ4K映像を撮影可能な“EOS C700 / EOS C700 GS PL”を2016年12月下旬より発売します。
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キヤノン:CINEMA EOS SYSTEMの最上位機“EOS C700 / EOS C700 GS PL”を発売
おもな特長
新製品は、CINEMA EOS SYSTEMの最上位機としてデザインを一新し、ユーザーが撮影現場に応じて自由にカスタマイズできるモジュールデザインを採用したデジタルシネマカメラです。映画やドラマ、ドキュメンタリーの撮影など、幅広いプロのニーズに応えます。
グローバルシャッター対応
EOS C700は、ローリングシャッターを採用。高速な画素読み出し回路によりローリングシャッター歪みを低減しています。またEOS C700 GS PLはグローバルシャッターを搭載。全画素を同時に露光することにより、高速で動く被写体も歪みなく撮影することが可能です。
4K映像を高画質に撮影可能
スーパー35mm相当の大判CMOSセンサーや、高い演算処理能力を持つ映像処理プラットフォームなどにより、広いダイナミックレンジを持つ4K / 60Pの映像を本体内記録できます。記録フォーマットは従来のXF-AVCに加え、新たにApple ProResにも対応しています。さらに、Codex社製のレコーダー「CDX-36150」を装着することで、最大4K / 120fpsのRAW記録が可能です。
デュアルピクセルCMOS AF ※ EOS C700 GS PLは非対応
撮像面で位相差AFを行うデュアルピクセルCMOS AFに対応。すべてのEFレンズ※で高精度なオートフォーカスが可能です。測距エリアは画面内縦横約80%の範囲内で自由に設定可能。シビアなピント精度が要求される4K撮影を効率化できます。
AF速度/レスポンス設定
AF速度(10段階)とAFレスポンス(7段階)を調整できます。また、AF速度を常時適用するか、記録中のみ適用させるのか選択が可能です。
HDR映像の制作をサポート
キヤノン独自のLogガンマ「Canon Log 3」、「Canon Log 2」、「Canon Log」を搭載し、HDR映像制作に必要な最大15ストップの広いダイナミックレンジを持つ映像を撮影できます。さらに、キヤノンの業務用4Kディスプレイ“DP-V1710 / 2420 / 2410 / 3010”を用いることで、撮影現場で「SMPTE ST 2084」規格の映像を確認することができます。
プロの制作ニーズに応える機能を搭載
CINEMA EOS SYSTEMで初めてアナモフィックレンズに対応し、2.39:1の映画特有のアスペクト比で映像を確認できます。また、フルHD/最大240fps(クロップ撮影)のハイフレームレート記録ができることで、スロー再生時でも滑らかで情緒的な映像表現が可能になります。
主なスペック
- 撮像素子 スーパー35mm相当、CMOS、有効画素 : 約829万画素/約885万画素
- 記録メディア CFast カード(2スロット)、SDカー、ドCapture Drive、外部レコーダー
- 映像圧縮方法 XF-AVC:MPEG-4 AVC/H.264、ProRes記録:Apple ProRes Codec
- 4K(DCI)/QFHD YCbCr 4:2:2 10bit Intra XF-AVC810Mbps 59.94pまで
- 4K(DCI)/QFHD YCbCr 4:2:2 10bit ProRes 422 HQ 29.97pまで
- レンズマウント キヤノンEFマウント(EOS C700)、PLマウント(EOS C700 GS PL)
- フォーカス制御 Dual Pixel CMOS AF 対応 マニュアルフォーカス/ワンショットAF/連続AF/AF-Boosted MF/顔検出AF
- ISO感度 1 段、1/3 段設定[100、160~25600、102400)
- ゲイン ノーマル[-6dB- -2dB-42dB-54dB] ファイン:0.5dB ステップごと
- 外形寸法 EOS C700:約167×154×327mm
- 本体質量 約3,600g(本体のみ)